« 4 月 2010 | メイン | 6 月 2010 »
オニキス(黒メノウ)に桜の柄を象嵌した香合です。象嵌とは、石を掘り込んでそこに違う色の石を埋め込んで柄を作ることです。結構難しいことなんです。香合とは香を収納する蓋つきの小さな容器の事で、茶道具の一種です。僕たちの仕事では、よく茶道具なども作ります。あと頻繁に作るものは仏具やお守り的な物ですね。ちなみにオニキスという石はあまり厚みがとれません。10㎜以上は結構きびしいです。豆知識。
昨日はもう十年くらいの付き合いになる上島くんとまりっぺの結婚披露宴でした。2人は僕の親友の会社の同僚。最初に2人が付き合ってる事を聞いたときには驚かなかったけど、うえじとまりっぺがもう30歳と28歳だって事の方が驚きですね。上島くんは今は独立してsandyclauseというブランドをやっています。2人ともオシャレでとてもお似合いなカップル。披露宴の最後の挨拶も素晴らしかったな〜。かなり感動しました。お幸せに。
山本さんの祝辞。かなり緊張してましたね。
沼きち(あだ名)の挨拶中にカンペ
今日は古名屋ホテルで水晶彫刻組合の年に一度の総会でした。たくさんの組合員が集まります。今や若い組合員も減っていますし初参加でしたが行ってみました。総会のあと若手の組合員だけで別の店に行き、これからの組合についてベロンベロンに酔っ払いながら話し合いました(最後の方は八割がた何を言っているのか解らなかった)。若手が集まることもあまりないので業界の存続のためにはよい事だと思います。
真剣な話の時にパシャリ
懇親会
奥左から二郎くん、亘、大寄くん、 手前左がいたるくん、陽一くん。
わたしの仕事、甲州水晶貴石細工は経済産業省に指定されています。子供の頃から近くで親がやっていた仕事なので普通の仕事だと思っていたのですが、この歳になってみると長年伝わってきた伝統を守っている素晴らしい仕事だと思っています。しかし現状をみると職人さんがいなくなっていて(40代以下は多分10人位)しかも技術(伝統的な貴石彫刻などの作品、仏像や器などの置物)は間違いなく若い人達に伝承しきれていません。先日、諸先輩がたの作品がのった古い本をみつけました。その中に素晴らしい作品がたくさん載っていて、率直に「ヤバイ」と思いました。。昔の人が、日々技術やデザインを競い合っていた情熱や姿勢がその本から伝わってきました。たぶん今の自分に出来ないものもあります。そんな事は許せません。めちゃくちゃやる気になってます。少し自惚れてた自分に反省してます。何年かしたら本当に職人はいなくなると思います。確かに滅んでいる理由は時代のニーズにあっていないのかもしれません。しかし守らなくてはいけない事だと思 います。それに技術を守るために若い人も育てなくてはなりません。そう思ってます。ながなが書いてしまいましたがそんな事を思っているので書きました。頑張ります。
僕の想う父の傑作のひとつ
昨日は先輩方と友達の塩沢くんの5人で今後の宝石業界について話し合いました(ウソ)。と言うよりもただ単に、年に一回か二回くらい集まって飲むと言う感じの会に行ってきました。すごく尊敬している先輩達なのでいつも勉強になります。本当にありがたいです。
ここはおすすめ。安くておいしい。
左から河野さん、野中さん、親友のしお、三枝さん。
こちらも完成。まだまだデザインとしては完成されていませんが結構かっこいいです。自信作。自分用も作りたいです。
仕上がりました。かなりの出来です。よく見るとたくさんの穴があいているのは、そこに指定のサイズの石枠がはいるからです。割らないようにと時間がかかってしまいましたが、スリルがあって楽しかったです。
下の写真は我が家の工場です。それと父親に汚いといつも怒られている僕の細工台。ちなみに今日の3時のおやつは五味餅菓子店のきび大福を頂きました。旨かった〜。
今日の仕事です。写真の紫のワックスと同じ物をオニキスで作るのですが、何と説明したらいいかプロから見るとかなりの難題。。。少しでも石を欠けさせてしまうとアウト。また作り直しになるんです。こう言うコンマ数㎜の逃げもない仕事が一番難しく、しかもその難しさがわかりづらい。。。。スリル満点でした。まだ仕上がってないですげど…。
紫色のワックス見本と同じものを作る。
上に金の石枠が入る。石枠はリングの中心になくてはならないので少しずつ削っていく。
まだ半分くらいの仕上がり段階
前とは違う顔のスカルのリングを作ってます。ひとつひとつ手作りなのでどうしても違いがでてしまうのですが、今回のはかなりかえたつもりです。わかりますかね〜。わからないかな〜。。。
これは水晶ですよ。リングに仮接着してるからミドリなんです。
まえに載せたスカル。磨いて光ってます。
コレは黒曜石で作ったスカル。