宝石彫刻家の日々

2011年

５日から仕事が始まりました。今年も詫間宝石彫刻をよろしくお願いします。

ジュエリーマスター試験

今週末にジュエリーマスターの試験があるようです。知り合いが何人も受けるのでがんばってもらいたいです。写真は新しい宝石学校の研磨室。試験会場です。

北口

少しブログの更新が遅れぎみですみません。。甲府駅北口にうちの翡翠の彫刻が期間限定で飾ってあります。北口へいった際はぜひご覧ください。

時宝新聞

父親が時宝新聞に載ってました。なかなかうまく話しが展開されてました。たまたま取材にきた方は同級生の父親。しかも記事の隣の特集では前の会社の先輩の山瀬さんがインタビューを受けてました。山瀬さん太ったな〜。。世の中は狭い。

念珠「夜桜」制作中

前回作った桜の象嵌念珠は「初春の桜」。今、制作中の作品名は「夜桜」。１１月に山口県でおこなわれる伝統工芸士全国大会に出品する予定です。間に合うかギリギリ。。春までに「月夜桜」、「葉桜」なども間に合わせたいですね。

「闇夜」

父親が作った合子です。けっこうな大きさがあり黒耀石にフクロウが彫刻してあります。父親っぽいな〜と思える作品です。ちなみに彫刻の新作展で前回のせた桜象嵌念珠が装身具の部で最高賞の山梨県知事賞をいただきました。ありがとうございました。

象嵌玉の念珠

桜を象嵌した念珠。念珠に桜って…とお思いかもしれませんがこれは一つの作品。挑戦みたいなものなんです。象嵌はけっこう過酷な作業で辛いときもありますが（ルーペで見ながらはめ込むため）出来上がりをみると苦労が吹っ飛びます。

新作

前回紹介した「かっこみ」をつかって完成した作品です。サイズは拳くらい。僕が作品を作るときは頭の中でイメージしてから石を選んで作りに入りますが(多くの人は石を見て形を決めるらしい)なかなか理想の形には近づけないものです。しかし、今回はイメージ通りにできました。自信作です。

古い技法

昔は「かっこみ」と言ばれる技法で石の余分な所をタガネでたたきだして傷を削ぎ落とす工程がありました。(丸玉などを作るときの制作の途中工程、削いだ面が光るので傷が見やすいためおもに石取りの時に用いられていた)　しかし、機械化が進んだ現代では時間が掛かり過ぎてしまうため必要ではなくなってしまい廃れてしまいました。また、あまりにも古い技法なのでしってる人もいなくなってしまっているようです。(七十代以上の人は知っていると思います)。しかし、その叩き出した面は何とも言えない模様になり素晴らしい表情になります。今、その技法を見よう見まねで表現した作品を制作中。完成したらまたお知らせします。

 

 

ジュエリーマスター制度

山梨県にはジュエリーマスターといって地場産業であるジュエリーの優れた職人の技を試験して認定する制度があります。僕はこのジュエリーマスターを取得する前に取らなくてはならないプレ・ジュエリーマスターと言う資格を二年前に取得しました。(プレ取得後三年でジュエリーマスターを受ける権利がもらえる)。もともと資格などにはまったく興味は無く、取るつもりもありませんでしたが、あまりにも薦められたので受けたんです。そして取得して思ったのですがやはりよかった思います。たくさんの人達に応援していただけるようになりましたし。今年は弟がプレの試験を、来年は僕がジュエリーマスターに挑戦する予定。僕の要望としてはめちゃくちゃ狭き門にしていただきたいです。作ったもののセンスだけで判断しないで、誰もが認める技術者だけが貰える称号にしていただきたい。誰もが誇れる制度に。